「疲れやすい」「いつもしんどい」「寒がり」「便秘」「むくみ」「低血圧」•••
これらの症状は体質だと思ってわざわざ病院に行くまでもないと思ってしまいがち。
でももしかしたら、橋本病という甲状腺の病気が隠れているかも知れません。
このブログでは、私の実体験のもと、橋本病に気づくきっかけや、気をつけることなどを発信していきます。
とてもありがたいことに、主治医の先生がこのブログの監修をしていただけることになりました。
先生のご協力のもと、橋本病への理解や“気づき”につながるような情報を綴っていきます。
橋本病については、別の記事で解説していますので、そちらもぜひご覧ください。
橋本病の症状
橋本病の初期症状は、無症状で甲状腺機能も正常なことが多く、気づかれにくいです。
徐々に甲状腺ホルモンが低下していくと、甲状腺機能低下症の症状がみられることがあります。

上記はすべての症状を記載しておりませんが、自分なりに、もう少し分類してみました。
①他の病気と間違われやすい
- しんどい
- 疲れやすい
- 眠い
- 集中力・記憶力が落ちる
- 無気力・抑うつ気分
- 寒がり・体温が低い
- むくみ
- 舌のむくみ・肥大
- 髪が薄い
- 皮膚が乾燥してカサカサしている
- 爪が割れやすい、爪に縦線がある
- 便秘
- 体重増加
- 生理の量が多い
- 筋力の低下
- 足がつる
これらは、他の病気でもありふれた症状だと思います。しかも全ての項目が当てはまるわけではないかと思います。
私の場合は、体重増加と言ってもごく普通の体型で、むくみや便秘のせいで痩せにくいと思っていました。
②橋本病特有?
- 声枯れ
- 手のひらが黄色い
「声枯れ」については、私の場合、日頃からかすれ声ではなく、体調を崩した時に声が潰れてひどいガラガラ声が3−4日間続く感じでした。頻度は年に1−2回です。
また、小学生の頃に何度か、手のひらが黄色くなることがありました。
みかんを食べたわけではありません。
よく家に出入りしていた叔父が私の手のひらを見て、異変を感じたようで、「みかん食べたわけでもないのにこの色はちょっとおかしいから、病院に行った方がいい」と言ってくれたことを覚えています。
母はそこまで深刻に考えていなかったようで、次の日は黄色くなくなっていたので、母も私も気にしていませんでした。
橋本病では、カロチンをビタミンAに変換できなくなり、過剰になったカロチンが手のひらや足の底に沈着して黄色くなるそうです。
橋本病以外でも、柑皮症、カロテノイド沈着症、腎機能障害などでも手のひらが黄色くなる症状がみられます。
③橋本病特有
- 首元(甲状腺)の腫れ
- 眉の外側3分の1の脱毛
上記の症状は、甲状腺機能低下症の特徴的な症状と言えるでしょう。
ただ、これもまた、私の場合は、首元が腫れていることはありませんでした。
初期には炎症によって腫れるケースもあるようですが、慢性化・進行すると甲状腺組織が破壊されて萎縮するケースもあると言われています。
眉の外側の毛に関しても、きれいさっぱり外側3分の1の毛が抜けている訳ではなくて、外側の毛が少なめだからアイブロウで描きたそうという感じでした。
友達も眉の外側をアイブロウで描き足していたので、病気を疑うことはありませんでした。
自分の経験から、橋本病の症状は、本当にわかりにくい、気づかない、とつくづく感じます。
④上記とは全く違う症状について
新入社員で営業をしている時、エアコンの効いている部屋なのに突然首から下に大量の汗が吹き出して止まらなくなり、クライアントさんや一緒に同行していた先輩も驚いていたことがありました。もちろん私も。
他にも、普段それほど汗をかかないのに、急に汗っかきになって体重が減少したりすることがありました。思い返せば20代の時に2〜3回、そんな時期があったことが記憶に残っています。
後になってこの症状は、”無痛性甲状腺炎”が起こっていた可能性があることを、甲状腺専門医の先生が説明してくださいました。
無痛性甲状腺炎は、橋本病による長年の甲状腺の破壊(慢性炎症)の過程の中で、一時的に炎症が強く出て、蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出す現象として起こり得ます。
時に、甲状腺ろ胞が破壊されて甲状腺ホルモンが血中に流出して、一時的に甲状腺ホルモンが過剰となり、「バセドウ病」と紛らわしい症状がでることがあります。通常は甲状腺の痛みはなく、「無痛性甲状腺炎」といい、3か月以内に治ります。
ー 一般社団法人 日本内分泌学会HPよりー
まとめ
ここまで私の経験をお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。 橋本病の症状は本当に人それぞれで、「ただの疲れ」「年齢のせい」「元々の体質」で済ませてしまいそうな、ささいな変化ばかりです。私自身、手のひらの色や眉の薄さが、まさか甲状腺とつながっているなんて思いもしませんでした。
もし、今のあなたが「なんだか体が重いけれど、病気というほどではないし……」と一人で抱えているのなら、一度専門の先生を頼ってみてほしいなと思います。
私の体験をもとに、他の記事でも橋本病特有の症状や気づきにつながるサインなどを発信していきます。
私の体験が、どなたかの気づきや安心につながることを願っています。
【監修医師】
大塚 志郎 先生(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医)
2002〜2025年3月
おおつかレディースクリニック 院長
2025年4月〜
早川クリニック非常勤医師
※本記事の内容は医師の指導のもと作成しています。

産婦人科診療の中でも、特に女性のホルモンバランスに関わる内分泌領域に精通。婦人科診療の傍ら、女性に罹患者が多い甲状腺疾患についても数多くの臨床経験を有し、婦人科と内科の両側面から女性の健康にアプローチしています。
