「いつもしんどい」「疲れやすい」「やる気が出ない」「むくみやすい」...
そんな“よくある不調”が、 実は、「橋本病」という病気のサインかもしれません。
特に女性に多く、気づかれにくい病気です。
このブログでは、私の実体験のもと、橋本病に気づくきっかけや、気をつけることなどを発信していきます。
とてもありがたいことに、主治医の先生がこのブログの監修をしていただけることになりました。
先生のご協力のもと、橋本病への理解や“気づき”につながるような情報を綴っていきます。
橋本病とは
橋本病は、体の免疫が自分自身の甲状腺を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。
自己免疫とは?
本来外からのウイルスや細菌を攻撃するための免疫が、誤って自分自身の細胞や臓器を敵とみなして攻撃してしまう状態のことです。
橋本病では、この攻撃の対象が甲状腺になってしまいます。
甲状腺は甲状腺ホルモンを製造する工場です。
免疫の異常により、リンパ球が自身の甲状腺を攻撃し、破壊することで、甲状腺ホルモンが作られなくなってしまいます。

ゆっくりと体の中で甲状腺ホルモンが減っていき、甲状腺機能低下症の症状を引き起こすことがあります。
女性に多く、40歳以上の女性では10人に1人、男性は40人に1人が橋本病と言われています。
橋本病の原因
橋本病の原因はまだ解明されていませんが、遺伝的な要因や環境要因(ストレス、感染症、妊娠など)、さらにヨウ素の過剰摂取(昆布、イソジン、造影剤など)が関与していると考えられています。
橋本病の症状
橋本病の初期症状は、無症状で甲状腺機能も正常なことが多く、気づかれにくいです。
徐々に甲状腺ホルモンが低下していくと、下記のような甲状腺機能低下症の症状がみられることがあります。
倦怠感、無気力、疲れやすさ、むくみ、寒がり、体重増加、便秘 など
女性では生理の量が多くなる(月経過多)になることがあります
このような症状は、体質やストレスのせいと思われがちで、医療機関を受診しないケースもあると思います。
また、受診しても甲状腺を疑って検査されることなく、うつ病などと診断されることもあるようです。
橋本病の治療
甲状腺ホルモンの不足によりみられる症状なので、シンプルに甲状腺ホルモン剤(飲み薬)を服用して不足している甲状腺ホルモンを補ってあげ、症状の改善をはかります。
橋本病に気づかず過ごすリスク
徐々に甲状腺機能が低下していくため、症状がゆっくり現れることが多く、気づかず過ごす人が多いです。
でも、そのまま放置していると、下記のようなリスクがあると言われています。
- 不妊、流産、早産のリスク、児の発育不良
- 甲状腺がん(悪性リンパ腫)のリスク
- 乳がんリスクが高い など
私自身も、甲状腺がんの発見をきっかけに、長年橋本病を患っていたことがわかりました。
いつもしんどくて、疲れやすくて、なぜ自分は周りの友達のようにテキパキ動けないんだろう?と思いながら生きていました。
なかなか妊娠しなくて、妊娠しても流産したり。今から思えば、橋本病が原因の1つだったのかも知れないです。
橋本病はありふれた症状で、特に女性は、むくみや寒がりなど、女性によく見られる症状なので体質だと思って気づきにくいことがあります。
「もしかして私も…?」と思われた方は、一度医療機関での血液検査を検討してみてください。
私の体験をもとに、他の記事でも橋本病特有の症状や気づきにつながるサインなどを発信していきます。
私の体験が、どなたかの気づきや安心につながることを願っています。
【監修医師】
大塚 志郎 先生(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医)
2002〜2025年3月
おおつかレディースクリニック 院長
2025年4月〜
早川クリニック非常勤医師
※本記事の内容は医師の指導のもと作成しています。

